チャイルドマインダーの資格をとるための全知識
はじめまして、元保育士の七恵です。憧れの保育士で数年頑張りましたが、保育園のような集団保育よりも小規模な保育施設の方が理想の保育を実現できるのではと考えるようになりました。色々な保育の仕事を調べる中で「チャイルドマインダー」を知り、私の目指す保育者そのものだと感じました。
こちらのサイトでは、チャイルドマインダーの仕事内容や平均的な収入といったアウトラインから、チャイルドマインダーとして働くために必要な資格の取得方法、保育士の資格を取って保育園で働くのではなく敢えてチャイルドマインダーの資格を取って家庭的保育者として働くことのメリットなど、チャイルドマインダーのやりがいや魅力についてもあますことなくご紹介していきたいと思います。
もくじ
チャイルドマインダーとは?

チャイルドマインダーとは、忙しい両親に代わって、必要な時間、自宅や訪問先の家庭で子どもを預かり、いわゆる「保育ママ」と同じ「家庭的保育」という保育形態で、4人以下の少人数保育サービスを行うプロフェッショナルです。
現在では100年以上の歴史を持つ職業で、発祥国のイギリスでは家庭保育が必要な子どもの7割以上がチャイルドマインダーによって保育されており、子育て世帯にとってなくてはならない存在となっています。
もちろん日本においても、共働きやシングルマザー・シングルファザーで子どもを育てる家庭が増えてきたことや、ワークスタイルが変化してきたこと、「保育所待機児童」など日本の保育サービスの不足などが取沙汰される今日、チャイルドマインダーの需要は次第に高まっており、今後の活躍が非常に期待されている職業のひとつです。
現在、日本ではたくさんの保育士、幼稚園教諭、小学校教諭、看護師資格保有者が、スキルアップを目指し、家庭的保育の専門的な知識と技術を学び、チャイルドマインダーに転身しています。子育て経験者や子どもが大好きな方にも注目され、選ばれている職業です。
日本におけるチャイルドマインダーの将来性

農業や漁業といった第一次産業がメインだった日本では、三世代でひとつ屋根の下に暮らす家庭が多かったため、子育て世帯は同居する親や親戚から日常的に家事や育児のサポートを得ることができていました。また、「子育ては地域のみんなでするもの」という考え方から、近所同士で声をかけあって助け合いながら子育てをすることが当たり前の時代でもありました。
しかし、日本の産業構造の変化により、製造業や小売、サービス業に従事する人が増えたことから、人々が別の地域へ移り住むことが容易になり、夫婦と子どもだけで居住する「核家族」が急速に進んだため、子どもと日常的に関わることができる大人は両親だけ、というのが当たり前の時代になりました。
さらに、社会の経済不況から共働き世帯が増加したことで、保育ニーズは高まり、保育所の整備が追い付かず、「待機児童問題」が取沙汰されるようになりました。待機児童問題が生み出す新たな社会問題として、働きたくても働くことができない母親や、「貧困」の問題なども深刻です。こうした現状をうけて、国は様々な解決策を打ち立てていますが、一向に事態は改善していません。
このような社会問題を解決するために画期的な役割を果たすのが、ずばりチャイルドマインダーなのです。チャイルドマインダーは希望に応じて依頼者の自宅に訪問して子どもの世話をしたり、自宅の一部を改装して保育ルームにするなどして子どもを受け入れることができるため、短期間・短時間の保育など、あらゆる要望・環境に応じて柔軟に対応することが可能です。
全国に先駆け、東京都では、NCMA,Japanのチャイルドマインダー講座修了者かつ検定試験合格者が、「認可外保育所を開設できる者」として認められました。保育士不足が叫ばれる今日、重要が急増している「認可外保育所」を設立・運営できるということで、チャイルドマインダー資格への期待度も増しています。これからの時代、さらに必要とされる職業と言っても良いのではないかと思います。
チャイルドマインダーの仕事内容

チャイルドマインダーは、子どもの食事やトイレの練習、遊びやしつけなど、保育全般に携わります。チャイルドマインダーひとりにつき、0歳から12歳までの子どもを、年齢によって1~4人まで預かることができます。
チャイルドマインダーと保育士の違い

保育士の資格が厚生労働省が管轄する国家資格なのに対し、チャイルドマインダーは専門機関が審査基準を設けて任意で認定する民間資格です。保育士の場合、資格の取得には大学や短大において保育実習を含む必要単位を取得するか保育士試験に合格する必要があり、合格率は10~20%と難易度は高めになっています。一方のチャイルドマインダーは、指定の団体による養成講座を修了し、試験に合格する必要がありますが、合格率は70%強と、比較的簡単に取ることができるようです。
また、保育士は保育園などの保育施設に勤務するという労働形態で、内容も3歳児なら20人、4歳児以上なら30人までという人数をひとりで担当する「集団保育」ですが、チャイルドマインダーは自宅で開業したり訪問したりして「家庭的保育」を行う職業で、ひとりで担当する子どもの人数は最大4人までとなっています。集団保育とは異なった、ひとりひとりの個性を尊重した少人数保育を行うため、話をじっくりと聞いてあげたり、おもちゃを広げてひとりの世界で遊びたいときにそれをさせてあげられたりと、子どもの成長に寄り添った柔軟な接し方ができる点が特徴的ですね。
もちろん、保育園や幼稚園などにおける集団保育は、この先小学生、中学生と大人になり、社会の一員となる子どもたちにとって、集団生活に慣れ、社会性を築いていくための大切な場になるでしょう。しかし、少人数制のきめ細かい保育によって欲求が満たされ、愛情を感じたり、情緒を安定させたりすることで、人への信頼感を育むことができるのもまた、社会性の発達には欠かせない環境です。実際に、保育士として保育園で働いていた方がそれを強く感じ、「家庭的保育」「少人数保育」について改めて勉強するために、チャイルドマインダーの資格を取得するというケースも少なくはありません。
チャイルドマインダーとベビーシッターの違い

訪問型家庭的保育サービスという点では、ベビーシッターとチャイルドマインダーは似ていると言えます。しかし、ベビーシッターは派遣会社に登録し、派遣契約の締結して働くという就労形態で、不特定多数の子どもを対象とした保育サービスの提供が求められます。一方のチャイルドマインダーは、ご自身の運営する小規模乳児院や、個別契約の訪問保育となりますので、特定の子どもを対象としています。このため、ベビーシッターよりもチャイルドマインダーの方がよりひとりひとりの子どもと密接に関わり合いを持つことができると言えます。
ちなみに、ベビーシッターの派遣会社に登録するために特別必要な資格はありませんが、公益社団法人全国保育サービス協会が認定する「認定ベビーシッター」の資格取得が推奨されています。
チャイルドマインダーのやりがい

チャイルドマインダーは原則として1人~4人までの子どもたちを対象とした「少人数保育」を行うため、子どもひとりひとりとじっくりと向き合い、深く関わり合うことができます。その子の精神状態や発育に合わせて、個別保育プログラムを組むことができるという点が、チャイルドマインダーが「個別保育のプロフェッショナル」と言われる理由だと言えるでしょう。
ひとりひとりの子どもにじっくりと丁寧に接することができるというのは、深い信頼関係を築き、たくさんの愛情を注いで、その子の成長を間近で感じることができ、たとえば最初は泣いていた子どもが日に日に心を開いて笑顔を見せてくれるようになったり、たくさんお話をしてくれるようになったりなど、毎日の保育の中でやりがいを感じる瞬間というのはとても多いと思います。
また、チャイルドマインダーがサポートするのは子どもだけでなく、その親も同じです。核家族化が進み、ワーキングマザーが当たり前の現代社会において、子育てをしながら孤立してしまう母親というのは、決して少なくありません。「仕事が忙しくて子どもの世話ができない」「ふたり目を出産し上の子と遊んであげられない」「子育てのストレスで精神的に追い詰められている」など、さまざまな悩みを抱えている親たちの、精神的・肉体的負担を少しでも軽減させることができるのがチャイルドマインダーなのです。
「あなたが預かってくれて本当に助かりました」「子育てのストレスが減りました」「子どもがなついているのでぜひまたお願いします」など、親から感謝やねぎらいの声をかけてもらえたとき、大きな達成感を感じることでしょう。
チャイルドマインダーとして働くメリット

保育士の資格を取って保育園で働くのではなく、敢えてチャイルドマインダーの資格を取って家庭的保育者として働くことの最大のメリットは、ずばり「理想の保育サービスを提供できる」という点にあります。
実際に保育園で働いてみると、保育士ひとり当たりに課せられる業務量はあまりにも多く、子どもひとりひとりにあまりじっくり関わってあげられない、目が行き届かないと感じることはもちろん、園の方針で食育に特別厳しかったり、子どもの活動とはお構いなしに行事を組み込んだりと、理想とされる保育とは程遠い、あまりにも世間体や効率重視のルールに嫌気がさしてしまう、なんてこともあるかも知れません。
一方のチャイルドマインダーは、保育方針やメソッドを自由に決め、自分のもっとも理想とする保育サービスを提供することができます。そうなれば、チャイルドマイダーを通し、保育者としての自分に誇りや自信を持つことができるでしょう。
チャイルドマインダーに向いている人
子どもが大好きな人

大前提として、子どもが大好きな人というのが第一の条件でしょう。「昔から弟や妹の面倒を見るのが好きだった」という人や、「親戚の子どもから好かれていて一緒に遊ぶのが楽しい」という人など、子どもと関わる経験をする中で、「子どもがかわいくて大好きだ」と感じるのであれば、チャイルドマインダーに向いていると言えるかも知れませんね。
また、子育てを経験している人というのも、子どもの目線を通してさまざまな世界を発見し、子どもが好きそうな遊びを知っているため、向いていると言えるでしょう。
「少人数保育」はひとりの子どもとじっくり向き合いながら深い関係を築くことができるので、子ども好きな人にとっては非常にやりがいの大きい職業となります。
現職で大人数の子どもの面倒を見る保育士さんや、保育・教育関係の仕事をしている人の中で「もっと子どもに寄り添った保育がしたい」「丁寧な保育がしたい」と感じている人にも最適な職業ではないでしょうか。
体力がある人

元気いっぱいの子どもたちと渡り合う体力も必要です。たとえば子どもが危険なことをしようとしたときなどに、全速力で駆け寄ってそれを止める、といったシチュエーションに遭遇することもあるでしょう。あるいはぐずった子どもを抱っこやおんぶであやしたり、それをしながら別の子どもと一緒に遊んでやるなど、体力がない人にはとてもハードなお仕事になります。
また、子どもはいつもはつらつと笑顔で接してくれる大人が大好きです。いつも笑顔でいるために、万全の体調で仕事に臨めるよう、自分自身の体調管理をしっかりとできる人というのも重要かも知れません。
創意工夫ができる人

チャイルドマインダーは、保育方針やメソッドを自由に決めることができます。これはつまり、保護者のニーズや家庭の状況を考慮したうえで、ご自身の保育理念・保育目標に基づいて、各家庭ごとの保育計画をひとりで打ち立てなければならないということを意味しています。ひとりひとりの年齢や個性によって、好きな遊びは異なりますので、その子にもっとも合ったおけいこごとや、お絵描きやごっこ遊び、工作や身体を使ったゲームなど、さまざまな遊びのバリエーションを持って子どもたちに接することが求められます。子どもと同じ目線でいろんな遊びやおけいこを楽しめる人、遊び心があって創意工夫ができる人というのが、チャイルドマインダーに向いている人と言えるでしょう。
コミュニケーション能力が高い人

チャイルドマインダーとして子供を預かるためには、依頼者である親の気持ちをよく理解し、受容し、互いに協力し合い、支え合うことが大切です。子どもの心身の状態についてきちんと共有しておくためには、ヒアリングを熱心に行い、様々なエピソードを引き出したり、その日1日子どもをしっかりと観察し、正しく報告するといったコミュニケーション能力は不可欠と言えるでしょう。
もちろん、コミュニケーション能力は子どもと接するときにも非常に重要です。子どもが今何を考えているのか、何を求めているのかといった気持ちを汲み取り、楽しい気持ち、嬉しい気持ち、悲しい気持ちの全てを共に感じていくことで、子どもはチャイルドマインダーを信頼することができるようになります。
責任感や緊張感がある人

子どもを預かるということは、命を預かることと同じです。命を預かる仕事ですから、何をおいても子どもの安全を第一に考えなければなりません。特に、身体の機能が発達していない乳幼児は、体温調節がうまくいかず、適温と思われる部屋でも汗をかいて汗疹ができてしまったり、朝は元気だったのに突然高熱を出してしまう、なんてこともよくあります。
その他にも、ほんの少し目を離したすきにおもちゃを飲み込んでしまったり、歩きながら転倒したり、眠っているから安心と思っていたら寝返りでベッドから転落してしまったりと、子どもは次に何をするのかまったく予想がつかない存在です。
常に安全な環境を整え、ものを投げたり危険な遊びをしていないかなども注意しながら子どもを見ることができ、危険なことをしようとしたときに適切に叱ることができるなど、常に責任感や緊張感を持ちながら仕事ができる人であれば、とても頼もしいチャイルドマインダーとなるでしょう。
開業して自宅で働きたい人

チャイルドマインダーは自宅を保育場所として個人経営することができるため、自分のプライベートを大切にしながら働きたい方や、家事や自分の子育てと仕事の両立がしたい方などにはピッタリです。工夫次第でワークライフバランスを保つ理想の働き方ができるでしょう。
現代社会においてチャイルドマインダーが果たす役割

社会的に問題視されるようになって久しい「待機児童問題」ですが、そもそも「待機児童」とはどういった子どもたちを指すのかご存知でしょうか。待機児童とは「保育施設に入所申請をしており、入所の条件を満たしているにもかかわらず入所ができない状態にある子ども」のこと。つまり定義から外れてしまう「隠れ待機児童」も一定数存在するというわけなんですね。厚生労働省が発表している「保育所等関連状況取りまとめ」によれば、2018年4月1日時点での待機児童数は19,895人となっていますが、ここに隠れ待機児童を合わせると、この数字はもっともっと膨れ上がるでしょう。
待機児童が減らない背景には、共働き世帯の増加や、女性の社会進出が進んだことによる女性の就業率の向上、核家族化によって祖父母が代わって子育てをすることが難しくなっていることなどによる保育ニーズの高まりに保育士の確保が追い付かず、保育所を整備できても定員を減らさざるを得ないといった事態が挙げられます。
そんな現代社会におけるチャイルドマインダーの役割とは、多様化する子育て支援に対する親のニーズに応えることができる新しい子育てサポート環境と言えます。個々の子ども・家庭にマッチしたプランを考え、保護者に提案する提案型保育の実施をすることができるチャイルドマインダーは、多種多様な保育ニーズ・要望を受け入れることができる、現代社会においてもっとも必要とされる保育者のひとりと言えるのではないでしょうか。
チャイルドマインダーとしての働き方

チャイルドマインダーの働き方は、保護者や自治体と直接契約する「家庭的保育」と、自治体や企業などが運営する保育所で仕事をする「施設型保育」に大別されます。
家庭的保育では、チャイルドマインダーの自宅や事務所を保育所にして保育サービスを提供するという働き方や、保育を必要としている家庭を訪問し保育サービスを提供するという働き方、あるいはその両方など、働き方を自由に選択することができます。仕事の開始時間や終了時間を自分で設定することができるため、自分のプライベートを大切にしながら働きたい方や、ワークライフバランスを保つ働き方がしたいという方には特に向いていると言えるでしょう。
施設型保育のチャイルドマインダーは、自治体や企業と契約し、各種保育所で仕事をするという働き方になります。勤務先は企業内託児所、病院内保育、商業施設や美容室などの預り所、自治体委託保育施など様々ありますが、少人数制のきめ細かい保育ができるため、ひとりひとりの子どもときちんと向き合って、丁寧にかかわっていきたいと考える人に向いていると言えるでしょう。
- 家庭的保育
-
- 在宅
- チャイルドマインダーの自宅や事務所を保育所にして、子どもを保育する働き方
- 訪問
- 保育を必要としている家庭に訪問し、そこで保育する働き方
- 在宅+訪問
- 曜日や時間によって、在宅と訪問を組み合わせた働き方
- 施設型保育
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- 施設
- 自治体や企業と契約し、各種保育所で仕事をする働き方
- 【主な勤務先】
- 企業内託児所、病院内保育、商業施設や美容室などの預り所、自治体委託保育施など
チャイルドマインダーの収入

「厚生労働省調査賃金構造基本統計調査」によれば、チャイルドマインダーの平均年収は約282万円とされています。月収にすると、額面で約23.5万円ということになりますね。ただし、これは雇われの場合で、独立開業をすれば、年収500万円~1,000万円のチャイルドマインダーもいるようです。
また、チャイルドマインダーには自宅開業と施設勤務という働き方があり、どちらのワークスタイルを選ぶのかによっても給料は異なります。
施設勤務の場合
施設で働く場合、主な勤務先は企業内や病院内の託児所や、商業施設や美容室などの預り所、自治体委託保育施などになります。雇用形態は契約社員またはパートタイムが一般的で、時給の相場は1,000円くらいが目安ですが、地域や施設によってまちまちです。1日6時間、月に15日程の勤務の場合、月給は90,000円ほどになります。
自宅開業の場合
自宅で開業する場合や、訪問保育をする場合、保育料は時間単位で設定するのが一般的で、金額はこども1人につき1,200円~1,500円/時間程が相場のようです。子どもひとりを1日9時間、月に15日預かる場合、月給は16~20万円ほどになりますが、2年3年と続けてスキルアップしていけば、3~4人預かったり、日数を増やすことができるようになるため、月収30万円も充分に狙うことができます。
信用を得るためには「資格」が重要

チャイルドマインダーの資格は「民間資格」です。専門の研修実施団体の講座を受講し、試験に合格すれば取得できます。試験の難易度は高くなく、合格率も団体によりますが70%ほどなので、きちんと勉強すれば大抵の人が合格できると言われています。
民間資格は「国家資格」とは異なり、資格を持っていなくても働くことはできます。チャイルドマインダーの場合、資格を持っているということは、保育に関する専門的な知識や技術を身に着けている証明になります。そのため、保護者は有資格者には安心して子どもを預けることができますが、無資格の人には保育ができるという証明がないため、安心感・信頼感が持てず預けるのをためらいます。
つまり、チャイルドマインダーとして働こうとしても無資格だと仕事がない状態に陥る可能性が高いのです。
チャイルドマインダーの資格には種類がある点に注意
チャイルドマインダ-の資格は、認定証を発行している資格認定機関によって認定証の種類が異なります。たとえば東京都の場合、認可外保育所を開設できるのは以下にご紹介させていただく3種類のライセンスのうち①のNPO法人日本チャイルドマインダー協会認定NCMA,Japan(ICM-SE認定)のみなので、実践的な資格をお考えの方はお間違えのないようご注意ください。
-
NPO法人日本チャイルドマインダー協会認定NCMA,Japan(ICM-SE認定)
ICM-SEとは、「チャイルドマインダー」という職業発祥の国、イギリスにおいて、家庭的な保育の質の向上を目的に設立された、チャイルドマインダー職業団体です。
このICM-SEによるチャイルドマインダー教育プログラムは、国際職業能力評価基準資格と連動しており、もっとも格式高い、信頼のある資格のひとつと言われています。
ICM-SEのトレーニングプログラムを導入しているNCMA,Japanの養成講座を受講するとICM-SE発行の修了証が発行され、NPO法人日本チャイルドマインダー協会の検定試験に合格すれば、合格証が授与されます。
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日本チャイルドマインディング&エデュケア協会認定(シンガポールBTEC認定)
BTECとは、イギリスの資格認定機関「Edexcel」より発行される認定資格を指します。イギリスには「Edexcel」をはじめ、職業の資格を発行する認定団体がいくつか存在していますが、中でもBTECは職業訓練校としての規模が大きく、登録する教育機関はヨーロッパ各国やアジアなど世界中に存在します。
日本では、日本チャイルドマインディング&エデュケア協会の認定校において、指定の養成講座を受講し、検定試験に合格すれば、シンガポール所在のBTECの認定証、日本チャイルドマインディング&エデュケア協会の認定証(ACE認定証)が取得できます。
※イギリス内ではBTECを取得したとしても、「別途政府自治体」が行う講座に参加することが必須とされています。
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NPO法人新保育学会認定委員会®認定
NPO法人新保育学会認定委員会®認定
認定委員会®とは、2003年、特許庁より正式にNPO法人新保育学会に登録を認められた認定機関です。
日本の保育推進母体として、唯一新保育学会に登録を認められている認定機関です。
認可外保育施設を開設する際には行政へ申請をすることが義務付けられており、厳しい都道府県だと申請が通らない場合もありますが、NPO法人日本チャイルドマインダーの認定校における資格取得者は、47都道府県の定める家庭的保育者に唯一当てはまるため、審査が通ります。
認定校は、自分がどのような働き方をしたいのか、いつ頃から仕事を開始したいのかなど、目的によって選び方も変わってきますが、特に「開業」「起業」など、高い技術と信頼が求められるような目標をお持ちの方は、より信頼度の高い認定証の取得を志してみましょう。
仕事や子育てをしながら資格取得ができるスクール3選
ここでは、忙しいなかでもチャイルドマインダーの資格がとれる3つのスクールの特徴をご紹介します。講座選びの参考にしてくださいね。
1.NCMA,Japan
- スクールの実績
- ★★★★★
- アフターサポート
- ★★★★★
- 口コミ満足度
- ★★★★★
- 学習方法
- 通学・通信
- 取得できる資格
- チャイルドマインダー
【日本チャイルドマインダー協会認定(ICM-SE認定)】 - 合格率
- 6~7割
費用
通学 | 通信 | |
---|---|---|
本科コース | 313,200円 | 199,800円 |
一般特待生コース | 200,880円 | - |
B.S キャリアアップコース | 183,600円 | - |
特待生コース | 340,200円 | - |
看護師有資格者コース | 178,200円 | 194,400円 |
NCMA,Japanの特徴・強み
NCMA,Japanは、日本で最初にイギリスとチャイルドマインダー養成セミナーの提携を行い、養成セミナーを始めた先駆者です。方針はイギリスチャイルドマインダー協会の指導に基づくため、内容が濃く短期間で資格取得できます。日本で唯一、イギリスの国際職業能力評価基準資格の単位やレベル3を取得できる公的センターです。
また、NCMA,Japanの講座を受講して検定試験に合格し、既定の保育実習を行えば認可外保育施設をはじめ様々な保育サービス業を開設可能なのが特徴です。
そのほか、米国MEDIC FIRST AID International, Inc. による専門プログラム「小児メディックファーストエイド」を取り入れているため、蘇生法と救急法の両方の基本スキルを同時に習得することができます。また、VR教材などの最新技術を用いて子どもの目線を体験することができます。
NCMA,Japanの口コミ
キャリアセンターが頼もしかったです
資格をとっても活かせる仕事が自分で探せるのか不安だったので、サポートのあるNCMA,Japanを受講しました。自分でももちろん探してはいましたが、キャリアセンターから最新の求人をすぐに送ってもらって凄く助かりました…。今では、ご紹介していただいたお仕事を訪問保育で頑張ってます!
(25歳女性)
見学して決めました
チャイルドマインダーのスクールはそこまで多いわけでなかったので、行けるところは全部見学に行きました。そのなかでもNCMA,Japanは、講師の方の補足説明がしっかりしていて深い知識が身につけられそうだと思い、受講を決めました。後から聞いたら、イギリス政府認定のプログラムを熟知した方が教えていると聞いて説明力に納得しました。
(24歳女性)
2.ヒューマンアカデミー
- スクールの実績
- ★★★★★
- アフターサポート
- ★★★☆☆
- 口コミ満足度
- ★★★★☆
- 学習方法
- 通学
- 取得できる資格
- チャイルドマインダー・【BTEC認定(BTECレベル3認定証)】保育士
- 合格率
- 7~8割
費用
通学 | |
---|---|
チャイルドマインダー | 331,352円 |
チャイルドマインダー有資格者コース | 261,740円 |
保育士 | 369,686円 |
ヒューマンアカデミーの口コミ
講師の方が素敵です
毎回内容の濃い講義をしてくださり、資格取得のためだけでなく、幅広い知識を身につけることができました。キビキビと授業を進めてくれるので、こちらも身が引き締まって良い刺激になります。分からないところも親切に教えてくださり、助かりました。
(26歳女性)
資格をとった後も親切
念願のチャイルドマインダー資格をとり、自宅開業を考えていました。1人では分からないことだらけでしたが、自治体への届け出を出すことやリフォームのことなど、丁寧に教えてくださりました。色々と面倒な手続きが多かったけど、無事開業することができました!
(28歳女性)
3.チャイルドマインダージャパン
- スクールの実績
- ★★★★☆
- アフターサポート
- ★★★★☆
- 口コミ満足度
- ★★★☆☆
- 学習方法
- 通学・通信
- 取得できる資格
- チャイルドマインダー・チャイルドケア
(新保育学会認定) - 合格率
- 9割
費用
通学 | 通信 | |
---|---|---|
チャイルドマインダー | 151,200円 | 129,600円 |
チャイルドケア | - | 50,700円 |
チャイルドマインダージャパンの特徴・強み
チャイルドマインダージャパンは、日本で唯一の「新保育学会 認定校」で、40年の歴史をもつ団体です。保育のスペシャリスト養成のための専門校のため、チャイルドマインダーだけでなく、チャイルドケアの資格も取得することができます。
チャイルドマインダージャパンの口コミ
資格をとってよかったです
通信講座を受講したので、主婦業とあわせて勉強することができました。チャイルドマインダージャパンは価格が安かったので、家計にひびかなくて良かったです。テキストの内容も、たまに分からないところはありましたが自分で調べて解決できたので全体的に満足です。試験内容も難しくなかったです。
(32歳女性)
資格をとってからも繋がりがあります
資格をとってからも、活動支援プログラムがあるため活用しています。私の場合は求人が見つけられなくて結局チャイルドマインダーとしては働いていませんが、紹介で休日にボランティア活動などを行っています。保育実習もあるから、資格を使わないにしろチャイルドマインダーの役割や保育方法を忘れないのはいいと思います。
(27歳女性)
わたしが「NCMA,Japan」をオススメする理由
NCMA,Japanをオススメする理由①キャリアセンターによるアフターサポートが受けられる
NCMA,Japanでは、すべての養成講座に「キャリアセンター登録セット受講」が設けられており、こちらを選択すると、資格を取った後もキャリアセンターによる様々な就労サポートが受けられます。また、検定試験後に別途登録料を支払い、サポートを受けることも可能です。
- 保育施設の開設準備
- 顧客マッチングツールの活用法
- 事業形態などのマーケティング
- 資金調達支援
- 自治体への届け出手続きの事前準備や調整
- 賠償責任保険、傷害保険、イベント保険レクリエーション保険加入
- 人材交流や情報提供
- スキルアップ講座
- 広告・集客で「NCMA,Japan」のロゴを使う権利
キャリアセンターの魅力①資格取得から、働くまでサポートしてくれる
NCMA,Japanのキャリアセンターは、あなたの希望する働き方に合わせたサポートをしてくれます。たとえばチャイルドマインダーとして登録制の派遣形態で働きたい方には求人情報の提供を、開業したい方には煩雑な手続きなどのサポートを行ってくれるのです。
もちろん、働いてからも職場でのトラブル対応をしてくれる、運営への助言をしてくれるなど、困難なことへは必ず手を差し伸べてくれます。
使わない資格は意味がないと思うので、就職支援や開業支援の資格取得後サポートがあるキャリアセンターは「取った資格を、最大限有効活用できる」という点が魅力だと感じます。
キャリアセンターの魅力②チャイルドマインダー総合補償制度がある
NCMA,Japanでは、「チャイルドマインダー総合補償制度」と呼ばれる保険に全員が加入します。もし、保育の最中に、預かっている子どもに何かあった場合には、以下のような補償が適用されます。
- 身体賠償
- 1名2億円/1事故5億円
- 財物賠償
- 1事故500万円
- 被害者治療費等補償特約
- 1名につき50万円まで
- 免責金額
- 身体、財物共に0円
個人で加入するには難しい保険は、キャリアセンター経由で必要な保証をしっかりと準備しておくことができます。また、団体加入で割引になるというメリットも嬉しいですね。
キャリアセンターの魅力③運営知識・技術が得られる
チャイルドマインダーとして働くために必要なのは、決して保育に関する知識やスキルだけではありません。特に自宅開業を目標にしている方ですと、資格取得はもちろん、経営者となって事業を立ち上げ、展開させていくためのノウハウを身に付けてはじめてスタートラインに立ったことになります。
NCMA,Japanのキャリアセンターでは、自宅開業の開設準備に伴う宣伝や、経営マーケティングなど、事業の立ち上げから運用に伴うあらゆる知識や技術について学ぶことができるため、ほかの養成校で資格を取った方が、登録料を支払ってNCMA,Japanのサポートを受けに来ることも少なくありません。
キャリアセンターのサービスには、開業した現役のチャイルドマインダー同士の交流や情報交換、会報による情報提供などが定期的にあるため、自宅で一人働きながらも、同じ仕事で活躍する仲間と学び、切磋琢磨しながら、よりよい保育ができるようになるのだと実感しています。
NCMA,Japanをオススメする理由②チャイルドマインダーの発祥国イギリスの教育プログラム
NCMA,Japanは、従来の日本の保育士や、幼稚園教諭などの保育補助者養成とは異なった、イギリスの国家職業能力評価基準資格に連動したカリキュラムを導入し、家庭的保育の「国際的なプロ」を育てる、チャイルドマインダー名門校です。
テキストも日本式とは異なり、ディスカッション形式で進めていくような単元がメインで、グローバルな視点からストレートに問題点を指摘する内容も多数あり、日本で保育の資格を取って実際に保育の現場に立ったことのある方にとっても、非常に興味深く魅力的なプログラムになっていると思います。
通学講座では、テキストを声に出して読み、内容について全員で意見し合う「イギリス式」の授業が受けられるため、常に頭を休めることなくフル回転させなければならず、ただ話を聞いている受け身な授業と比べると、とても有意義で濃い学びの時間を過ごすことができます。
NCMA,Japanをオススメする理由③認可外保育監督基準の「家庭的保育者」に唯一該当する認定証
チャイルドマインダーの働き方は自分で選択できますが、将来的に個人経営の小さな託児所や乳児院を、ご自宅で開業することを目標にする人は多いかと思います。
「認可外保育施設」とは、国の認可を受けていない保育施設のことで、子どもを預かるために、この認可外保育施設を運営する際には、児童福祉法や消防法、商品衛生法、労働基準法など、それぞれの法律に基づく手続きや、満たさなければならない基準があります。
「認可外保育施設指導監督基準」と呼ばれる、保育者の保育資格を定める基準には、大抵の場合「保育士、または看護師、または家庭的保育者であることが望ましい」と書かれていますが、チャイルドマインダーはこの「家庭的保育者」に該当します。
都道府県によっては、「家庭的保育者」は、行政が認めた認定機関で検定資格を取得したもの、と定められているところもあります。ちなみに、私の住む東京都では、日本チャイルドマインダー協会認定機関における有資格者、つまりNCMA,Japanで資格を取った人しか認められていません。
後から聞いた話ですが、こうした行政の申請について詳しく知らないままに、他の認定校で資格を取った人で、いざ開業しようというときに審査が通らず、改めてNCMA,Japanに通いなおす、ということも珍しくないそうです。
ご自宅で保育施設を開業したいとお考えの方は、ぜひNCMA,Japanで日本チャイルドマインダー協会認定資格を目指してください。
チャイルドマインダーの資格試験について【概要】
チャイルドマインダーは民間資格で、各認定団体が講座をひらいています。チャイルドマインダーの資格をとるためには、講座を修了してチャイルドマインダー検定に合格する必要があります。

そのため本を読んで独学で資格をとる、といったことは不可能となります。現在、チャイルドマインダー認定講座は3つありますが、各団体で教え方の方針や受講方法は異なります。
以下では、チャイルドマインダーの講座で学ぶ内容や試験の概要をご紹介します。
講座の内容
講座によりカリキュラムは異なりますが、チャイルドマインダーとして働くうえでの基本的なことを中心とした内容となっています。
3つの講座のカリキュラムをみてみると、次のような内容を学びます。
- 子どもの保育
- 子どものしつけ
- 子どもの食事と健康
- ビジネスマナー
- コミュニケーション方法
- こどもの発達
- チャイルドマインダーの役割
通学講座の場合ですと、20~25単元のテキスト教材を、150分~180分の講義で15~30コマ受講するため、合計40~60時間程学びます。
通信講座の場合ですと、基本的には在宅学習になりますが、絵本の読み聞かせや怪我の応急処置などの実技実習を受けに、1~2日は会場へ行かなければならない日があります。
試験の内容
基本的に試験は各団体によりますが、どこの講座も筆記試験のみで実技試験はありません。試験時間は40分~60分で、チャイルドマインダーとして子どもの保育に関する問題が出題されます。
各団体での受験料と試験時間は次の通りです。
- NCMA,Japan
- 受験料:16,200円
試験時間:60分 - ヒューマンアカデミー
- 受験料:4,320円
試験時間:40分 - チャイルドマインダージャパン
- 受験料:10,800円
試験時間:40分