チャイルドケアとはどんな資格?
チャイルドケアとは、アロマやベビーマッサージなどを取り入れた自然療法を用いて子ども、保護者をケアする民間資格です。ここではチャイルドケアの資格や働き方、似ているチャイルドマインダーとの違いをご紹介します。
チャイルドケアの資格って?
チャイルドケアは「日本アロマコーディネーター協会」が認定する民間資格で、講座を修了して認定試験に合格することで資格を取得することができます。

アロマやベビーマッサージなどを取り入れた自然療法を用いて子ども、保護者をケアする資格であり、幅広い分野を勉強することが必要となります。自然療法を扱い、東洋医学の基礎的な知識が身につき仕事の幅が広がるため、保育関係者が資格をとることも少なくありません。
この資格をとるうえで、チャイルドケアには以下の7つのコンセプトがあります。
- 子どもを取り巻く全ての環境から考える
- 自然療法から考えるチャイルドケア
- 育児と同じように育母していきましょう
- 感性を磨きましょう
- 言葉の大切さを知る
- ふれあいとタッチ
- 「いのち」と「生きる」ことを考えて、伝えていきましょう
資格取得後は「チャイルドケアコーディネーター」または「チャイルドケアインストラクター」としてこれら7つのコンセプトを軸に仕事をすることになります。
なお、チャイルドケアインストラクターの受験資格にはチャイルドケアコーディネーターの資格をもっていることが条件です。この2つの資格をとってできる働き方の違いは、次でご紹介いたします。
チャイルドケアの仕事内容
チャイルドケアには「チャイルドケアコーディネーター」「チャイルドケアインストラクター」の2つの資格がありますが、どちらの資格を使うかで仕事内容が異なります。ここでは、その2つの仕事内容をご紹介します。
チャイルドケアコーディネーター
チャイルドケアコーディネーターは、親子に対してチャイルドケアの方法を教えたり、実践して親子の自然治癒力を高めることが仕事です。
子どものスキンケアやハーブティー、アロマセラピー、東洋医学やベビーマッサージなど、多くのことを伝えます。また、自然治癒力を高めるためのライフスタイルのアドバイスを行ったり、保護者の育児に関する相談にのることもあります。
チャイルドケアインストラクター
チャイルドケアインストラクターは、チャイルドケアの指導者として人々に知識や実践方法を教えることが仕事です。つまり、チャイルドケアインストラクターは講師の役割を果たすこととなります。
また、協会の加盟校登録手続きと指導者講習を受けて認定加盟校になることで、認定講座を開講して指導することもできます。
名前の似たチャイルドマインダーとの3つのちがい
最近話題となっているチャイルドマインダーとチャイルドケアは、一体何がちがうのでしょうか?ここではその違いについてご説明します。
1.働き方がちがう
チャイルドマインダーは自宅や訪問といった働き方を自分で選んで働く一方、チャイルドケアは産婦人科や小児科に勤めたり、講座の講師として働きます。
チャイルドケアの場合ですと、求人によっては自分の希望通りの働き方ができないケースもあります。
2.仕事内容がちがう
チャイルドマインダーの基本的な仕事は、「少人数の子どもたちを預かり家庭的な保育をする」ことです。チャイルドケアの自然療法を用いずに家庭的な保育をする、というところが特徴的ですね。
一方チャイルドケアは、「自然療法を用いて親子が自然治癒力を高める」ことが目的のため、保育とは少しかけ離れた仕事内容です。働く先も求人によって様々なので、多少仕事内容にバラツキもでます。
3.給料がちがう
チャイルドマインダーですと自宅開業した場合、自分でサービス価格を決定できることから、信頼性が構築できたり集客が成功すると、高収入も見込めます。
しかしチャイルドケアの場合ですと、もちろんサービス価格を自分で決めることは開業してからでないとできないため、勤める場所によっては給料が安い場合があります。基本的にチャイルドケアは給料が安いので、高収入を望むのは難しいでしょう。
このように、チャイルドマインダーとチャイルドケアは、大きく異なる部分があることが分かります。子どもに関わる仕事がしたいと思ってチャイルドケアを調べている方は、「家庭的保育のプロ」であるチャイルドマインダーもぜひ参考にしてみてくださいね。