保育ママとチャイルドマインダーの違いとは?
保育ママもチャイルドマインダーも、少人数制の家庭的保育を行う点は同じ。しかし、働き方や運営方法など、大きな違いがあります。あなたに合うのはどっち?2つの違いをご説明します。
そもそも「保育ママ」って?

保育ママとは、2010年の児童福祉法の改正により、待機児童の解消を目的とした子どもの受け入れ先のひとつとして制定された制度で、両親の就労などで家庭での保育が困難な子どもを、地方自治体によって認定された「保育ママ」たちが、両親や親戚に代わって家庭的な環境で預かり、保育をするというものです。待機児童対策や人口減少地域における保育需要に応える画期的な制度である一方、まだまだ全国に普及しているわけではなく、地方自治体によっては保育ママ制度がないというところもあります。
保育ママになるためには、各区市町村の認定を受ける必要がありますが、その条件も地域ごとに様々です。
保育ママとチャイルドマインダーの違い

どうやってなるの?
保育ママの場合
保育ママになるためには、各区市町村によって認定される必要があります。条件は地域ごとで異なりますが、多くあるのは、
- 健康な25歳~60歳
- 就学前の子どもがいない
- 介護の必要な同居親族がいない
- 子育ての経験がある
- 保育士資格や幼稚園教諭免許をもつ
- 通風採光の良い保育環境を6畳以上の部屋が確保できる
- ペットを飼っていない
- 他に仕事をしておらず保育だけに専念できる
などです。これらの条件を満たす方が、自治体による研修や保育室の視察を受けた後、認定を受けることができます。
チャイルドマインダーの場合
チャイルドマインダーは民間資格なので、各団体が行う講座を受講・修了し、検定試験に合格する必要があります。合格率10%前後の保育士と比べて、合格率は70%以上と高い講座がほとんどです。
資格取得後、早ければ約3週間で開業して働き始めることが可能です。開業手続きは非常に煩雑で、ここで断念してしまう方も少なくありません、資格取得後に開業までサポートしてくれるスクールを利用することをオススメします。
どんな働き方があるの?
保育ママの場合
保育ママの自宅で3歳未満の子どもを預かり、保育します。保育の依頼は自治体経由で行われるので、自分で仕事の募集をしなくてすみ、宣伝などの集客が必要ありません。
チャイルドマインダーの場合
在宅型・訪問型・在宅+訪問型・施設型の、4つから自由に働き方を選ぶことができます。預かる子どもの人数や働く時間、保育料の設定も自由で、自分に合った働き方ができるのが魅力です。
収入はどれくらい?
保育ママの場合
保育ママは「個人事業主」という就労形態になります。常に子どもを預かれるというわけではなく、また年度の途中で希望の保育園に移動することも多いため、収入は不安定と言えます。
しかし、東京都など人口が多く待機児童問題が深刻化している地域は、補助金で手厚く保護されている場合もあります。たとえば江戸川区や板橋区などでは、保育ママには環境整備費として月額3万円(2人以上受託の場合には加算あり)、保育補助費として月額乳児1人につき7万円が支給されています。となると、仮に3人の子どもを預かるとなれば月収で20~30万円となりますので、決して少ない金額ではないと言えます。
チャイルドマインダーの場合
チャイルドマインダーとして施設で働く場合、雇用形態は契約社員またはパートタイムが一般的で、時給の相場は1,000円くらいが目安となり、仮に1日6時間、月に15日程の勤務とした場合、月給は90,000円ほどになります。
また、自宅で開業する場合や、訪問保育をする場合、時給はこども1人につき1,200円~1,500円程が相場で、仮に1日6時間、月に15日程、3人の子どもを預かるとすれば、月給は30~40万円ほどになります。
認可を受けやすいのはどっち?

結論から言うと、保育ママもチャイルドマインダーどちらも、認可を受けるのは難しいです。
というのも、認可を受けるには、ある程度専門的なノウハウが必要なためです。どちらも個人事業主で、自治体への申請に煩雑な書類を届け出なくてはいけません。
開業届や保育施設の詳細が分かる書類など、とてもではないけど個人で用意するのは難易度が高いのです。命を預かる仕事ですので、そういった書類のチェックは厳しい目で行われます。書き漏れや、的を射ていない届出は、認可がおりない場合があります。
自宅での保育を成功させたい方へ

保育ママ、チャイルドマインダーは、自宅で家庭的な保育を行える点は同じです。しかし、もしあなたが「自宅で家庭的な保育をしたい」と思っているなら、NCMA,Japanによるチャイルドマインダーをオススメします。
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