「少人数保育をしたい」と思ったときこそチャンス!

「少人数保育をしたい」と思ったときこそチャンス!

子ども達の笑顔に囲まれた保育士の仕事は魅力的ですが、保育する人数に関しては少し考え物です。元気な子ども達には、目を配るのだけでも一苦労…。ここでは、保育士からチャイルドマインダーへ転身した私が、集団保育よりも優れた少人数保育の魅力をお伝えします!

チャイルドマインダーは少人数保育

チャイルドマインダーは少人数保育

チャイルドマインダー1人に対して、保育できる子どもの数は最大4人までです。保育士と同じで、子どもの年齢によって保育できる人数が決まっています。

チャイルドマインダー1人が預かる子どもの人数

  • 0歳:2人まで
  • 1歳:3人まで
  • 2~4歳:4人まで

保育士時代と比べたら、約1/7の預かり人数です。預かる子どもの数が減った分、一人ひとりの子どもに対して、きめ細かなケアができるようになりました。

少人数保育の魅力

少人数保育の魅力

肉体的な負担が減る

何よりも、肉体労働が減ります。ちょっとした食事や昼寝の準備でも、大人数が相手だと、かなりの労力でした。30組のお昼寝用布団を用意してたのが、今は2組のお布団を敷いてお終い…。疲れが溜まらず、心に余裕ができるようになりました。

保育の質があがる

一人ひとりの子どもに向き合う時間が長くなる分、その子の性格や家庭環境、教育方針に合った「良質な保育」が可能となります。また、きめ細やかな保育をすることで、子どもは自分が「大切にされている」と感じることができます。

保護者との連携がスムーズ

保護者との関わりが増え、連絡や相談などがスムーズに行えます。家庭の教育方針や自宅・保育所での過ごし方などを密に話し合えます。また、保育に関してしっかりした話し合いができるので、信頼関係も築きやすいです。

待機児童問題で少人数保育は増えるのか?

内閣府は、遅くとも2020年までに待機児童を解消する計画を発表しています。そのため、少人数保育をはじめとし、多くの保育事業の支援を推し進める方針です。以下では、国の発表している保育方針のなかで、少人数保育に関するものをご紹介します。

「地域型保育」の創設

2015年からスタートした「子ども・子育て支援新制度」のなかで、家庭的保育のできる「地域型保育」が新たに創設され、今後拡充していくとされています。地域型保育は、保育所より少人数の単位で、0~2歳の子どもを保育する事業です。今後、少人数保育制の施設が増えることが予想できますね。

4つの事業類型
小規模保育事業
小規模保育事業
6~19人を対象に、家庭的保育に近い雰囲気で保育を行う
家庭的保育事業
家庭的保育事業
5人以下を対象に、家庭的で、きめ細かな保育を行う
事業所内保育事業
事業所内保育事業
事業所の保育施設などで、従業員の子どもや地域の子どもを保育する
居宅訪問型保育事業
居宅訪問型保育事業
保育を必要とする子どもの居宅で、1対1で保育する

保育の受け皿が拡大される

2017年に内閣府は「子育て安心プラン」として、充実した保育を目指すための「6つの支援パッケージ」を発表しました。その中で、少人数保育の施設が増えることが予想できる記載がありました。

「6つの支援パッケージ」(内閣府)

  1. 保育の受け皿の拡大
  2. 保育の受け皿拡大を支える「保育人材確保」
  3. 保護者への「寄り添う支援」の普及促進
  4. 保育の受け皿拡大と車の両輪の「保育の質の確保」
  5. 持続可能な保育制度の確立
  6. 保育と連携した「働き方改革」

1:保育の受け皿そのもの、つまり「保育のできる施設」を増やそうという取り組みですね。

4:保育の質を向上させるため、1人の保育士が対応する子どもの人数を少なくすることを推進しています。

今後は多様な保育施設の増設が求められるのと同時に、保育の質の高さも重視されてくるでしょう。そう考えると、家庭的保育のプロであるチャイルドマインダーの仕事は、今後右肩上がりであることが予想できますね。

TOPへ