仕事をしたいのに自治体への届出など煩雑な手続きばかり・・・
個人事業主として働くチャイルドマインダーは、煩雑な手続きで仕事を始めるだけでも一苦労。開業でやらなければならないことや、面倒な開業作業をカンタンに行える奥の手をご紹介します!
開業の流れ

チャイルドマインダーは「認可外保育」にあたります。仕事を始めるためには、様々な書類を自治体へ届ける、必要な保険に加入する、など煩雑な手続きばかりです。こちらでは、開業の仕方をいちから確認していきましょう。
準備
保育施設の準備
各自治体の基準に沿った施設作りをしましょう。自宅で開業する場合、子どもを保育する部屋を決めて安全な環境を整えるとともに、救急箱や子ども用の食器、おもちゃなども用意する必要があります。
各種保険加入
損害賠償責任保険、傷害保険などに加入します。チャイルドマインダー向けの保険もあるため、確認してみましょう。
事業計画作成
保育内容や、利益の見込みを記載します。事業計画をもとに融資可否が決まります。融資で資金調達しようと考える方は、念入りに書類作成しなければなりません。
サービス内容の決定
営業時間や保育の内容、料金体系などを決めます。トラブル回避のために、細かく決めておきます。
資金調達
自己資金で賄えれば良いですが、融資が必要となる場合もあります。自分に合った融資元を見つけ、返済計画を立てることが重要です。
開業時
宣伝
ホームページやFacebookなどのSNSを活用し、集客します。まずはSNSに登録し、定期的に投稿しておく習慣をつけましょう。いろいろ手を出すと「SNS疲れ」になってしまうので、継続的にムリなく続けられる範囲で取り組むと良いでしょう。
リーフレットやパンフレット作り
チラシを作って配布したり、近所の店舗に設置してもらいます。通常、自分で業者を探してデザインを決め、製作依頼します。
自治体への届出
都道府県と自治体に「個人事業開始申告書」を提出します。自治体によって様式やルールなどが異なるため、事前に問い合わせて確認しましょう。また、届出の期限が決まっているので注意が必要です。
税務署への届出
「開業届」と「青色申告承認申請書」を税務署に提出します。書類は税務署の他、国税庁ホームページからダウンロードできます。
運営
契約書の作成
保護者と交わす契約は、細部までしっかりと取り決めましょう。料金体系、サービス内容などを明確に決めておかなければ、後でトラブルになる可能性があります。ここは自分ひとりでは限界があるため、先輩や詳しい人に相談することを強くオススメします。
集客
開業したら自動的にお客さんが来るわけではありません。継続的に、しかも戦略的に集客を行なう必要があります。前述のSNS宣伝やチラシはもちろん、口コミで評判が広がるような「質の高いサービス」や「独自性のあるサービス」を心がけましょう。
手続きの怠りで、罰則を受けないために…

法律に基づく手続きを怠ると、罰則を受けることがあります。煩雑な開業手続きは専門的な知識を要求されますが、「知らない、分からない」は通用しません。
また、自治体によって必要な届出書類や期限、様式が違います。開業を決めた時にまず、お住まいの自治体のルールを確認しておきましょう。
東京都の届出は?
東京都では、認可外保育施設の規模に関係なく、開設の届出が必要です。保育施設を新たに設置する場合、次の届出をすることになります。
提出期限
事業開始の日から1月以内
提出書類
- 設置届
- 施設調書
- 案内図
- 配置図
- 平面図
- 写真
- しおり等
- 保険証書の写し
- 研修受講証等の写し
保険加入や事業計画の作成とともに、上記書類の届出もしなくてはいけません。東京都の場合ですと、届出には1ヵ月の期限があるので、それを過ぎないよう計画性をもって取り組みましょう。
煩雑な手続きはキャリアセンターへ

現在国内にはチャイルドマインダーの講座が3つありますが、開業サポートがあるのはNCMA,Japanの「キャリアセンター」のみです。
難しい手続きを1人ですると開業に何年もかかりそうだったので、私は全部任せられるNCMA,Japanに即決しました。開業を考えてる方は、講座を決める時にサポート体制を確認することをオススメします。
というのも、開業手続きは皆さんが想像するよりもずっと専門知識が必要なためです。例えば、
- 事業計画作成
- 自治体への届け出手続き
- 自治体立ち入り調査の事前準備や調整
- 宣伝&HP作成
- 保険加入
- マーケティング
など、知識がないとよく分からない手続きばかり。自分の働き方に合わせた開業手続きをしなくてはならないので、他のチャイルドマインダーの真似をしても失敗してしまう可能性があるんです。さらに手続きは、各自治体の審査基準に沿って行う必要も。
私は、困ったらキャリアセンターが逐一アドバイスしてくれたので、1人でも安心して自宅開業に踏み切れました。「週4勤務でプライベートを大切にしながら働きたい」という理想の働き方も叶い、アドバイスしてくれた担当さんに感謝しています。
知識不足なのに1人で開業するのは、目の前の手続きや、先々を考えてみても不安です。開業からその後もずっと頼り続けられるプロが一緒なら、あなたらしい働き方を実現できる近道になりますよ。