保育士の離職率は10%!それでも目指そうと思いますか?

保育士の離職率は10%!それでも目指そうと思いますか?

保育士の離職率が10%と高い理由や、保育士の辛さ、保育士からチャイルドマインダーへ転職する方が増えているワケをご説明しています。保育士の現状を包み隠さず述べているため、保育士を目指そうと思っている方は必見です!

保育士になるのは難しいのに離職率が高い

保育士の資格をとるには筆記・実技ともに対策が必要で、合格率はわずか10~20%と非常に難しい資格です。その難しい資格を使って念願の仕事をしても、10%は離職してしまうのが現実です。

離職率10%は全体の数字で、公立だと7%、私立だと12%にもなります。私立ではたらく保育士は、公立よりも労働条件が劣ることから、離職率が高くなっているのです。

保育士になるのは難しいのに離職率が高い

また、全国保育士協議会が調査した新卒の保育士限定の離職率は、さらに高い数値になっています。働いてから施設を1年未満で離職する保育士が25%、3年後に離職する保育士が50%という驚きの結果です。

せっかく難しい試験に合格して働いても、労働条件や労働環境が原因で離職してしまう保育士が後をたちません。

保育士が辞めてしまう労働条件や労働環境はどういったものか、次でご紹介します。

保育士のツライ現状

保育士の離職率が高いのは、労働条件や労働環境が厳しいことが原因にあります。ここでは、現役の保育士がつらいと感じていることをランキング形式でご紹介します。

1位 仕事量が多い

保育士は1人で多くの子ども達の保育をすることに加えて、その他の雑務もこなさなくてはいけないため、常に仕事に追われています。

仕事量が多い

朝は施設内の環境整備から始まり、昼食の準備と片付け、子どもたちのお昼寝の準備、保護者への連絡帳の記入など、こうした雑務を保育の合間にこなさなければなりません。

2位 給料が安い・あがらない

保育士全体の平均年収は約300~350万円と、他の民間企業に比べて低いです。私立に勤める保育士ですと、この金額よりもさらに年収は低いとされています。

給料が安い・あがらない

また、勤続年数によって給料はあがりますが、あがり幅が大きいのは公立ではたらく保育士のみで、多くの私立ではたらく保育士の給料はあがりにくいです。

3位 サービス残業が多い

保育士の1ヶ月間の残業時間は平均4時間というデータがありますが、もちろんこれはサービス残業を含んだ時間ではありません。

サービス残業が多い

日頃のばく大な仕事の他にも、運動会や発表会などのイベント準備もあるため、勤務時間内に全ての仕事を終わらせることは非常に難しいです。勤務時間内に仕事が終わらないため、サービス残業で終わらせたり、自宅に持ち帰ることが多いのが現状です。

保育士からチャイルドマインダーへの転職が多いワケ

多くの保育士は、子どもを保育する事にやりがいや憧れ、夢を持って働きますが、保育士のツライ現状を目の当たりにして転職する方も多いです。最近は、同じ保育でも働きやすいチャイルドマインダーへ転職する保育士が増えています。

保育士からチャイルドマインダーへの転職が多いワケ

ここでは、チャイルドマインダーが保育士と異なる点をご紹介します。

1.量よりも質が求められる仕事

1人のチャイルドマインダーに対して、預かる子供は最大でも4人までのため「質の高い保育」をすることができます。次々と仕事をこなさなければいけない働き方ではなく、いかに子どもに合った保育をするかという働き方のため、心身ともに負担は少ないです。

2.働き方によっては高収入

チャイルドマインダーは働き方を在宅か訪問かで選ぶことができ、在宅で働く場合ですと、保育業界のなかでは高収入が見込めます。訪問型よりも在宅型は保育料が高く、平均年収は約180~468万円で、自分で子どもを預かる際の金額を設定可能です。

3.決められた時間内ではたらく

チャイルドマインダーは訪問保育、在宅保育とともに、事前に定められた時間内ではたらきます。保育士の場合ですと仕事量が多いことが原因でサービス残業がありますが、チャイルドマインダーは「量より質」な仕事内容のため、残業するほどの仕事量はありません。基本的には勤務中に全ての仕事を終わらせることができます。

このように、チャイルドマインダーは子ども1人1人に向き合って保育することができ、自分自身ものびのびと働くことができます。

保育士とチャイルドマインダーの違いを詳しく知りたい方はこちらをどうぞ

TOPへ